迷っている時間が、将来の受給開始を遅らせてしまいます。今すぐご相談ください。

このコラムを通じて、障害年金申請で悩む方が一人でも多く、希望を手にされることを願っています。

   

がんと診断され、治療による身体的な辛さや副作用と闘いながら、「仕事が続けられない」「治療費がかさんで、今後の生活が不安…」という二重の苦しみを抱えていませんか？多くの方がご存じないのですが、がんとその治療による日常生活や就労への支障も、障害年金の支給対象となります。

この記事では、現在がんと闘病されているあなたと、そのご家族のために、「がんの障害年金」を申請する上で必ず知っておくべき重要なポイントを、専門家が分かりやすく解説します。希望を捨てずに、利用できる制度を正しく知りましょう。

  

がんは「特別な病気」ではなく、障害年金の対象です

　　

障害年金と聞くと、生まれつきの障害や、手足の切断などをイメージされる方が多いかもしれません。しかし、がん（悪性新生物）による障害も、他の病気やケガと同様に、障害年金制度の対象となります。「がん＝障害年金」というイメージが薄いため、本来受け取れるはずの権利に気づいていない方が非常に多いのが現状です。

   

 ポイント①：障害年金の対象となる「がんの症状」とは？

   

がんの障害年金は、がんそのものの進行度（ステージ）だけで判断されるわけではありません。以下の要素が総合的に評価されます。

 

・局所の障害： 腫瘍による痛み、機能不全、臓器の欠損（胃の全摘など）、外見の変化など。

 

・全身の衰弱： がんによる倦怠感、貧血、栄養失調、体重減少など。

 

・治療による影響： 手術後の後遺症、抗がん剤や放射線治療の副作用など。

 

これらの症状が、あなたの日常生活や働く能力に、どれほどの支障を及ぼしているかが審査のポイントです。

 

ポイント②：抗がん剤などの「副作用の辛さ」も評価される

　　

特に重要なのが、抗がん剤治療などによる副作用です。

 

・全身倦怠感、易疲労感（疲れやすさ）

 

・吐き気、嘔吐、食欲不振

　

・手足のしびれ（末梢神経障害）

 

・脱毛による精神的苦痛

 

これらの副作用によって、「一日中横になっていなければならない」「軽作業も困難」「外出ができない」といった状況は、障害の程度を判断する上で非常に重視されます。診断書や申立書で、これらの辛さを具体的に訴えることが不可欠です。

 

ポイント③：認定の基準となる「検査数値」と「日常生活の状況」

　　

がんの障害認定では、血液検査などの客観的な「検査数値」も参考にされますが、それ以上に「日常生活や就労の状況」が重視される傾向にあります。 例えば、「一人で身の回りのことができるか」「食事の準備や後片付けができるか」「どの程度の労働が可能か」といった点を、診断書や「病歴・就労状況等申立書」で、具体的に、かつ客観的に示す必要があります。医師に、治療による副作用で辛い状況を正確に伝えることが、適切な評価に繋がります。

 

人工肛門・人工膀胱（ストーマ）や音声機能の喪失について

　　

手術によって人工肛門や人工膀胱を造設した場合や、喉頭がんなどで音声機能を喪失した場合は、それ自体が障害等級に該当することがあります。例えば、人工肛門を造設し、かつ一定の条件を満たす場合は、原則として障害厚生（基礎）年金3級に認定されます。ご自身の状況が該当するか、専門家にご確認ください。

 

まとめ：治療に専念するためにも、経済的な基盤を確保しましょう

　　

がんとの闘いは、精神的にも、肉体的にも、そして経済的にも大きな負担を伴います。障害年金は、その経済的な負担を軽減し、あなたが安心して治療に専念するための、国が用意したセーフティーネットです。 「自分の場合はどうだろう？」と少しでも思われたら、どうか一人で判断せず、私たち名東障害年金サポート事務所にご相談ください。あなたの状況を丁寧にお伺いし、受給の可能性を診断します。