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はじめに:名東区・守山区・長久手市・日進市・尾張旭市・瀬戸市・豊田市西部で障害年金申請でお悩みの方へ
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このコラムを通じて、障害年金申請で悩む方が一人でも多く、希望を手にされることを願っています。
気分が高揚して活動的になる「躁状態」と、深く沈み込んで何もできなくなる「うつ状態」。この両極端な気分の波に、ご自身も、そして周りのご家族も、振り回され続けてこられたのではないでしょうか。
双極性障害(躁うつ病)の障害年金申請が難しいのは、この「波」があるためです。調子の良い時期があることで、「働けるのではないか」「日常生活に支障はないのではないか」と誤解されてしまうことが、残念ながら少なくありません。
この記事では、双極性障害特有の症状の波を、審査官に正しく理解してもらうための書類作成のポイントについて、専門家が具体的に解説します。
なぜ双極性障害の認定は難しいのか?
障害年金の審査では、申請時点での状態が重視されます。そのため、申請のタイミングがたまたま症状が落ち着いている時期(寛解期)や、軽い躁状態の時期と重なると、実際の苦労が伝わりにくくなります。審査官に「波があること」全体を一つの障害として捉えてもらい、日常生活や就労に継続的な支障が出ていることを、書類上で論理的に示す必要があります。
ポイント①:「躁状態」がもたらす社会生活の困難さを伝える
躁状態は、一見すると元気で活動的に見えます。しかし、その行動がもたらす結果は、社会生活に大きな支障をきたします。申立書では、以下の点を具体的に記述しましょう。
・金銭的な問題: 高額な買い物を繰り返す、多額の借金をしてしまうなど。
・対人関係のトラブル: 攻撃的な言動で友人を失う、同僚と衝突して退職に至るなど。
・危険な行動: 無謀な運転、突発的な旅行など、計画性のない行動。
・躁状態の後の反動: 躁状態の後に、エネルギーを使い果たし、さらに深いうつ状態に陥ること。
「元気な時期」ではなく、「病的に活動性が高まり、社会的に不適応な行動を起こしてしまう時期」として伝えることが重要です。
ポイント②:「うつ状態」の深刻さを具体的に示す
うつ状態については、うつ病の申請と同様に、日常生活の困難さを具体的に記述します。
・身体的な影響: 一日中ベッドから起き上がれない、入浴や着替えができない、食事が摂れないなど。
・精神的な影響: 希死念慮、自己評価の低下、集中力の欠如など。
躁状態の反動で、うつ病単体の場合よりも、さらに深刻な状態に陥ることがある点を強調します。
ポイント③:申立書で「気分の波のサイクル」を可視化する
「病歴・就労状況等申立書」を作成する際、文章だけでなく、簡単な図や表を用いて、気分の波を可視化すると非常に効果的です。
・横軸に時間(年月)、縦軸に気分の状態(躁・寛解・うつ)をとる。
・それぞれの時期に、どのような出来事(入院、休職、退職、トラブルなど)があったかを書き添える。
これにより、審査官はあなたの気分の波のパターンと、それが生活に及ぼす影響を、一目で具体的に理解することができます。
主治医との連携:診断書作成で共有すべき情報
診断書を依頼する際、先生が診察で目にするのは、その日、その瞬間のあなたです。特にうつ状態で受診することが多いため、躁状態の問題が見過ごされがちです。事前に、躁状態の時の具体的なエピソード(家族からの情報も含む)や、作成した気分の波のサイクル表をメモとしてお渡しし、診断書に反映してもらうようお願いしましょう。
まとめ:「波」があること自体が、障害の特性です
双極性障害の辛さは、躁でもうつでもない「普通の安定した状態」を、自分の意思で維持できないことにあります。この「波」に翻弄され、安定した社会生活が送れないこと自体が、障害の重さの証明なのです。その特性を正しく書類に落とし込むには、専門的なノウハウが必要です。
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