迷っている時間が、将来の受給開始を遅らせてしまいます。今すぐご相談ください。

このコラムを通じて、障害年金申請で悩む方が一人でも多く、希望を手にされることを願っています。

         

「障害年金の申請を検討したけれど、症状が3級の基準には少し届かないようだ…」 「病気やケガは治った（症状固定した）けれど、後遺症が残ってしまった…」

そんな時、継続的な「障害年金」は受給できなくても、一時金として「障害手当金」を受け取れる可能性があることをご存じでしょうか？

あまり知られていないこの制度ですが、あなたの今後の生活を支えるための一時的な助けになるかもしれません。この記事では、障害手当金の支給要件や金額、障害年金との違いについて、分かりやすく解説します。

 

「障害手当金」とは、どんな制度？

     

障害手当金とは、厚生年金に加入している間に初診日がある傷病が治った（症状が固定した）ものの、障害の程度が障害年金3級よりも軽い場合に、一時金として支給される給付です。継続的に支給される「年金」とは異なり、1回限りの支給である点が大きな特徴です。

　

支給を受けるための「4つの要件」

　

障害手当金を受けるためには、以下の4つの要件を全て満たす必要があります。

1.厚生年金の被保険者期間中に、初診日があること。（国民年金のみの加入者は対象外）

2.初診日から5年以内に、その傷病が治っている（症状が固定している）こと。

3.症状が固定した日に、定められた障害の状態（3級よりやや軽い程度）にあること。

4.保険料納付要件を満たしていること。

「症状固定」とは、これ以上治療を続けても、その効果が期待できない状態を指します。

    　

障害年金と障害手当金、何が違う？

     　

二つの制度の最も大きな違いを、簡単に整理します。

　

▪️給付形式

【障害年金】継続的な支給（年6回）

【障害一時金】1回限りの支給（一時金）

　

▪️対象となる年金

【障害年金】厚生年金・国民年金

【障害一時金】厚生年金のみ

　

▪️障害の状態

【障害年金】1級・2級・3級に該当

【障害一時金】3級よりやや軽い程度

　

▪️症状の前提

【障害年金】症状が継続している

【障害一時金】症状が固定している

　

どのくらいの金額がもらえるの？

　

障害手当金の額は、あなたの厚生年金加入期間の平均給与（平均標準報酬額）を元に計算されます。

• 計算式： 平均標準報酬額 × 支給率

• 最低保証額： 障害厚生年金3級の最低保証額の2倍（令和6年度では、1,186,600円）

つまり、最低でも約118万円が一時金として支給されることになります。

　

どんな傷病が対象になりやすい？

　

例えば、以下のようなケースで、障害手当金の対象となる可能性があります。

▪️骨折し、手術をしたが、関節の可動域に一定の制限が残った。

▪️片方の目の視力が、0.1以下に低下した。

▪️片方の耳の聴力が、ほとんど失われた。

　　

これらはあくまで一例です。ご自身の後遺症が対象となるか、専門家にご確認ください。

　　

まとめ：諦める前に、一時金の可能性も検討しましょう

　　

障害年金の3級に該当しないと分かった時、多くの方が全ての道を諦めてしまいがちです。しかし、厚生年金に加入していた方であれば、この「障害手当金」という、もう一つのセーフティーネットが存在します。ご自身の症状が、もしかしたら対象になるかもしれない、と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。

　

名東障害年金サポート事務所は、こうしたお悩みに寄り添い、わかりやすく、具体的なサポートを行う障害年金専門の社会保険労務士事務所です。精神疾患をはじめ、ダウン症などの先天性疾患や、さまざまな障害年金申請のサポートを専門的に行っています。

• キャリアコンサルタント資格を持つ社労士が在籍

• 初診日の証明や診断書の取得もサポート

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• ご本人とご家族の気持ちを理解し、丁寧に対応

自力での申請が難しい方や、過去に申請を諦めた経験のある方も、一度専門家にご相談ください。 あなたの状況に合わせて最適なサポートを提供いたします。

「障害年金の無料勉強会や相談会をさがしている」特別支援学校や医療・福祉施設の皆様へ 経験と実績に基づいた、確かな支援をお約束します。 代表の社会保険労務士 山口高弘は、自動車メーカー勤務をはじめ、製造業・土木・保険営業など幅広い業界での経験を経て、猛勉強の末、平成14年に社会保険労務士試験に合格。同年12月に開業しました。 開業以来、自動車アフターマーケット業界、某有名菓子メーカー、不動産業、車検・整備工場・クリーニング・美容室チェーン店など多様な業種を支援し、累計1,000回を超える企業研修・講演実績を持つ実務家です。 その経験を活かし、障害年金の勉強会や相談会も「わかりやすい」と大変好評をいただいています。 お問い合わせください