視覚・聴覚障害の障害年金申請

視覚障害や聴覚障害でお困りの方にとって、日常生活や仕事への影響は計り知れません。「見えづらい」「聞こえづらい」という症状は、外見からは分かりにくいこともあり、周囲の理解を得にくいケースも少なくありません。そんな中で、生活を支える大切な制度のひとつが障害年金です。この記事では、視覚障害・聴覚障害で障害年金を申請する際のポイントをわかりやすく解説します。

視覚障害で障害年金が認められる基準

視覚障害の障害年金は、視力視野の両面から認定されます。令和4年に認定基準が改正され、より実態に即した判定がされるようになりました。

視力による認定基準(主な目安)

  • 1級:両眼の視力の和が0.04以下(良い方の眼の視力が0.03以下など)
  • 2級:両眼の視力の和が0.05以上0.08以下(良い方の眼の視力が0.07以下など)
  • 3級:良い方の眼の視力が0.1以下(厚生年金加入者のみ対象)

※視力は矯正視力(メガネやコンタクトを使用した状態)で測定します。

視野障害による認定

視野が狭くなる症状(網膜色素変性症や緑内障など)でも、ゴールドマン型視野計やハンフリー視野計での測定結果に基づき認定されます。求心性視野狭窄や半盲性視野欠損など、視野の状態を客観的に示すデータが重要です。

聴覚障害で障害年金が認められる基準

聴覚障害は、純音聴力レベル(dB)語音明瞭度によって等級が判定されます。

  • 1級:両耳の聴力レベルが100デシベル以上
  • 2級:両耳の聴力レベルが90デシベル以上、または80デシベル以上かつ最良語音明瞭度が30%以下
  • 3級:両耳の聴力レベルが70デシベル以上、または50デシベル以上かつ最良語音明瞭度が50%以下(厚生年金加入者のみ)

聴覚障害の場合、オージオグラム(聴力検査結果)の添付が必須です。

受給できる年金額(令和8年度)

障害基礎年金の年額は以下の通りです。

  • 1級:年額 1,059,125円(月額約88,260円)
  • 2級:年額 847,300円(月額約70,608円)

厚生年金加入中に初診日がある場合は、これに障害厚生年金が上乗せされます。子の加算や配偶者加給年金が付く場合もあります。

申請時のチェックポイント

1. 初診日の特定が最重要

障害年金は初診日(その傷病で初めて医師の診療を受けた日)の特定が出発点です。視覚・聴覚障害は徐々に進行するケースも多く、「いつ、どこで初めて受診したか」の証明が難しいことがあります。先天性の難聴の場合は、20歳前傷病として障害基礎年金の対象になる可能性があります。

2. 診断書の正確な記載

視覚・聴覚障害には専用の診断書様式があります。検査数値だけでなく、日常生活への支障も具体的に記載してもらうことが大切です。主治医に申請の意向を伝え、丁寧に状況を共有しましょう。

3. 病歴・就労状況等申立書

発症から現在までの経過、日常生活での困りごと(移動の困難さ、コミュニケーションの支障など)を具体的に記載することで、書類審査において実態が伝わりやすくなります。

よくある質問(Q&A)

Q. 身体障害者手帳を持っていれば障害年金も自動的にもらえますか?

A. いいえ。身体障害者手帳と障害年金は別制度であり、認定基準も異なります。手帳を持っていても、別途障害年金の申請手続きが必要です。

Q. 人工内耳を装着している場合はどう判定されますか?

A. 人工内耳を装着していても、装着前の聴力レベルで認定されます。装着後に音が聞こえるようになっても、等級が下がるわけではありません。

Q. 片眼・片耳の障害でも申請できますか?

A. 原則として両眼・両耳の状態で判定されますが、片側の機能喪失でも障害厚生年金3級に該当する可能性があります。

専門家への相談をおすすめします

視覚障害・聴覚障害の障害年金申請は、検査数値という客観的データがある分、一見シンプルに見えますが、初診日の証明や診断書の記載内容によって結果が大きく左右されます。特に、進行性の疾患や先天性のケースでは、複雑な判断が必要になることも少なくありません。

「自分は対象になるのか分からない」「書類の準備に不安がある」という方は、障害年金を専門とする社会保険労務士(社労士)への相談をおすすめします。着手金の相場は2〜5万円程度で、初診日の証明が困難なケースなど状況によって金額は異なります。無料相談を実施している事務所も多いので、まずは気軽に問い合わせてみるとよいでしょう。

まとめ

視覚障害・聴覚障害での障害年金申請は、視力・視野・聴力レベル・語音明瞭度といった検査数値に基づいて判定されます。受給するためには、初診日の特定適切な診断書日常生活の状況を伝える申立書の3点が重要です。「見えにくい」「聞こえにくい」という困難を抱えながら生活している方にとって、障害年金は大切な経済的支えとなります。一人で悩まず、専門家の力も借りながら、ご自身に合った申請方法を進めていきましょう。

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山口 高弘
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